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                                    | 第97回 妻の一面
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                                          | 依頼者: | 大手メーカー営業課長のAさん(36歳) |   
                                          | 対象者: | 妻(31歳) |  |  |  |  |  |   
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                        | 大手メーカー営業課長のAさんは、帰宅の際、必ず玄関のチャイムを鳴らしてから鍵を開ける習慣があった。 最近は仕事が忙しく、連日の深夜帰宅。
 それでもパート勤めの妻は、起きて出迎えてくれる。
 結婚6年目で子供はいない。
 その夜はたまたま接客でお酒が入り、チャイムを鳴らすのを忘れた。
 偶然、ドアに鍵がかかっておらず、Aさんは妻を驚かそうと、忍び込むように家の中に・・。
 リビングから電話で話す妻の声が聞こえた。
 時折、甘えるような声色を使っている。
 Aさんが知らない妻の声。
 「あいつが浮気?」怪しんだAさんは、妻のノートPCをチェックする。
 そこには「旦那のベッドでエッチした方が燃えるかな?」という、見知らぬ男からの妻あてのメールが・・・。
 Aさんの依頼で寝室にビデオカメラを仕掛け、録画することに。
 平日の午後2時。20代とおぼしき化粧品のセールスマン2人が、連れだって訪ねて来た。
 そろって長身の二枚目。
 2人が帰ったのは3時間後である。
 訪問販売にしては長すぎるだろう。
 果たしてビデオカメラがとらえたのは、セールスマン2人と”3P”に興じる妻のあられない姿・・・Aさんは信じられないという面持ちで、ビデオに見入っていた。
 「仕事にかまけすぎました。私が悪い」必死で妻をかばおうとしたAさん。
 痛々しかった。
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