|  | 
           
            | 
                 
                  | 
                       
                        |  |   
                        | 
                             
                              | 
                                   
                                    |  |   
                                    |  |   
                                    |  |   
                                    |  |   
                                    | 第81回 真夜中のミステリー
 |   
                                    | 
 
                                         
                                          | 依頼調査: | 張り込み調査 |   
                                          | 依頼者: | 主婦(45歳) |  |  |  |  |  |   
                  |  |   
                  | 
                       
                        | 「深夜2時か3時頃になると、家の中でひそひそ声がするんです。霊か何かでしょうか?」 依頼者はパート勤めの、45歳の主婦でした。
 会社員の夫と、大学生で20歳の娘のがいる。郊外の住宅地に念願のマイホームを手に入れたばかりでした。
 順風満帆のはずが、毎晩聞こえてくる「ひそひそ声」が気になって眠れない。
 横に寝ている夫は、仕事にかまけて話を聞いてくれない。
 娘は「声なんか聞こえないわよ」と相手にしてくれないそうだ。
 「近所の人が『ここは住宅地になる前に火葬場があった』と話しているのを聞いたんです。気味が悪くて・・・」と依頼者は言う。
 雲をつかむような依頼である。
 とりあえず3日間、家の前で張り込むことにした。
 2日目。深夜2時頃に家の塀を乗り越える若い男の影が。
 男は庭の木を伝って2階に上がり、娘の部屋の窓から中に忍び込んだ。
 翌朝、依頼者の主婦がパートに出掛けた後の朝10時に、その男は堂々と玄関から帰っていった。
 霊でも何でもない。
 娘が夜な夜なフリーターの彼氏を家に連れ込んでいただけの話である。
 調査結果を聞き、忍び込んでいる青年の映像を見ながら、主婦は赤面していた。
 |  |  |  |