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                                    | 第80回 石橋をたたいて・・・
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                                          | 依頼調査: | 尾行調査 |   
                                          | 対象者: | 転職先の社長(50歳) |   
                                          | 依頼者: | ヘッドハンティングされた営業マン(42歳) |  |  |  |  |  |   
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                        | 依頼者は真っ黒に日焼けした、いかにも仕事ができそうな42歳の営業マンでした。 急成長を遂げた、あるベンチャー企業の社長の身辺を調べて欲しいという。
 依頼者は、仕事を通じて知り合ったその社長から、好条件でヘッドハンティングされた。
 転職先企業の経営は順調。現在の年収の50%アップを提示されているらしい。
 しかし、相手はオーナー社長。「人物を見極めないと転職は決められない」と依頼者はいう。
 とりあえず1週間の尾行で、自宅以外で社長名義になっているマンションの存在を突き止めた。
 帰りが遅くなった日に寝泊まりしているようだが、女の出入りはなさそうだ。
 しかし、社内では「マンションに女を住まわせているのでは?」「総務のOLと愛人関係にある・・」などと、さまざまなウワサが飛び交っていた。
 調査結果を聞いた依頼者は腹を決めたようだ。
 「会社にまとまりがないから、あらぬウワサも立つわけだし、もちろん、マンションは会社のカネに手をつけている可能性だって高い。転職はやめておきます」
 再転職もままならない中高年にとってみればもったいない話かもしれないが、こういう慎重な男だからこそ、ヘッドハンティングもされるのだろう。
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