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                        | 「よりにもよってバツ2の中年男なんです」・・・・・依頼者の男性(57)はそう言って涙ぐんだ。 ある中小企業で役員をしているという。
 先日、彼は大事な一人娘(27)から婚約者(44)を紹介された。
 娘が以前勤めていた会社の上司で、2人はどうやら不倫関係にあったらしい。
 彼の離婚が正式に決まり、晴れて娘とゴールイン。
 バツ2の彼に子供はいない。とはいえ、父親としては納得できない。
 「たたけばホコリが出そうな男なんです。娘の熱が冷めそうな事実をつかんでください」と調査を依頼された。
 婚約者は都内の某有名私大を卒業後、1部上場企業に就職し、順調に出世コースを歩んでいる。仕事ぶりは申し分なさそうだ。
 「女グセが悪い」といった悪いうわさも話も出てこなかった。
 ただひとつ、決定的な事実をつかむ。
 彼には隠し子がいた。学生時代の恋人に生ませた、22歳の息子だ。
 認知はしているが、その存在はだれにも話していない。
 「因果応報ですね」調査結果を聞いた父親はそうつぶやいた。
 「実は・・・・私にも隠し子がいるんです。娘はうすうす感づいているようで」
 父親がその後どうしたのか、聞いていない。
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