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                        | 「クリスマスにはブルガリの時計が欲しいわ♪」 夫(36)にあてた携帯メールにそうかかれていたらしいの。
 きっと浮気に間違いないと思います。
 「相手がだれか、調べてください!」と、依頼主の奥さん(33)。
 かなりピリピリした様子だ。
 夫はあるベンチャー企業の役員で、金回りはソコソコいいらしい。
 クリスマスイブの日から尾行を開始することにした。
 午後、夫は家族と一緒に外出し、都内の百貨店で奥さんにはヨットパーカを、幼稚園に通う一人息子にはゲームソフトをプレゼントした。
 夕方、ファミレスで食事した後、夫は「仕事がある」と偽り、都内の高級ホテルに直行。
 そこで落ち合ったのが、奥さんとは見事に対照的な20代半ばの派手なメークの肉感的な女性である。ホテル近くの路面店で約束通り時計をプレゼントし、そのままホテルにチェックイン。
 「何でウチがパーカにソフトで、あばずれ女がブルガリなの。何で金額が2ケタも違うの!好きで結婚した夫じゃないけど、心底バカ!」
 奥さんは私の目の前で散々悪態をつき、「慰謝料を搾り取って別れてやる!」と捨てゼリフを残して帰っていった。
 プレゼントの恨みは恐ろしい。
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