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                                    | 第35回 人事のお守りは?
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                                          | 依頼調査: | 雇用調査 |   
                                          | 対象者: | 中途採用予定の男性(29歳) |  |  |  |  |  |   
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                        | <概要> 転職が当たり前の時代になり、中途採用者の身辺調査の依頼が増えてきた。履歴書に書かれた学歴や経歴にウソがないかを確認し、近所の住民や同僚の評判を聞き込みする。追加調査で、普段の行動調査を行う場合もある。
 先日の依頼者は、あるIT関連会社の人事担当者(45)で、対象者は採用を予定している29歳の男性だった。現在は、商社に勤務しており転職を希望しているとのこと。
 調査を実施してみると、彼の経歴、取得した資格に偽りはなかった。現在の勤務態度に問題もないようである。近所付き合いはなかったが、若い独身男性の場合、それが普通なのでしょう。ただ、学歴に問題があった。
 「出身大学、学部に間違いはありませんが、履歴書にある”ビジネス情報処理”を専攻していません」と依頼者に報告すると、依頼者は「その程度ならかわいいもんです。希望する職種に合わせ、有利になりそうな多少の詐称はだれでもするもんですよ」と笑った。この程度はザラらしい。中には学歴も経歴もでたらめというケースもあるそうだ。雑談交じりに「彼は採用ですか?」と聞いてみた。
 「それはこれから検討します。”バレてない”と思っているのは本人だけで、こっちは”ちょっとでもウソをつく人間”というレッテルを貼って対応できる。学歴うんぬんよりも、その事実さえ押さえていればいい。彼が何か問題を起こした時も、追求しやすいですからね」と笑顔で話す人事担当者。しかし、彼の目は笑っていなかった。
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