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                        | <概要> 「帳簿の数字が800万円ほど食い違っていまして」と訪ねてきたのは、ある大手メーカーの子会社に勤める経理課長(48)だった。
 「内部の人間が使い込んでいるのは間違いない。犯人を見つけないと私がクビになりそうなんです」
 そこで経理に詳しいウチのスタッフをおよそ1ヶ月間、契約社員として潜り込ませ、オフィス内に隠しカメラと、経理課員の会話を録音するための小型レコーダーを仕掛けた。
 これで課員全員のうわさ話を拾い集め、行動を調べた結果、怪しいのは課長代理(45)と目星をつけた。彼はバツイチで、現在は独身。18歳のキャバクラ嬢と付き合っている。
 ここに金が流れていることは間違いない。それほど売れっ子でもない彼女が都内の超高級マンションに住み、BMWを乗り回していた。課長代理は頻繁に“お泊まり”している。
 まあ、彼自身は独身なので何の問題もないが、キャバクラ嬢の素性を調べてみて驚いた。彼女は課長代理の別れた妻の娘、つまり、彼の実の娘だったのだ。
 会社の金を800万円使い込んでまで、娘の歓心を買いたかったのか。親バカにも程がある。
 その後、彼は地方の工場に飛ばされたそうだ。
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