第9回 浮気の代償 依頼調査： 行方調査（期間調査） 対象者： 夫（47才） ＜概要＞ 夫（47）はOA機器販売会社の支店長。部下のOL（25）と不倫関係にあることを知った奥さん（43）は離婚を決意している。しかし、「夫が失踪して手続きができない。捜してほしい」という。 関係がバレた夫は家を出てOLと同棲生活を始めたが、慰謝料の問題などで奥さんともめているうちに、OLが忽然（こつぜん）と姿を消した。夫も仕事を辞めて、彼女を追うように失踪してしまったらしい。 OLの居場所は彼女の母親を説得して、簡単に聞き出すことができた。そこでOLに会ったところ、彼女はアパートで一人暮らし。夫の姿はどこにもない。 「彼のことがイヤになって逃げ出したのに、後を追っかけられて困ってるんです」と彼女は言う。 例の夫は何とかヨリを戻そうと、近くの飲食店で住み込みのアルバイトをしているというが、彼女にその気はない。逆に彼女から「彼を何とかしてください」と頼まれてしまった。 妻と2人の子供、仕事を捨ててまで選んだ女からストーカー扱い。哀れと言うほかないが、若い女におぼれたオジサンの末路なんて、大体こんなもの。 父親を早くに亡くしている彼女は、彼に家族ぐるみで面倒を見てもらっているうちに、男女の仲に。それでも熱が冷めれば「ハイ、それまでよ」。 若い女なんて薄情なものだと、あらためて痛感した。