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                                    | 第8回 リストラのお守り
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                                          | 調査期間: | 毎週木曜日・金曜日 2ヶ月(8日間) |   
                                          | 対象者: | 勤務先の社長 |  |  |  |  |  |   
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                        | <概要> 依頼者の男性(46歳)は中肉中背、グレーのスーツに銀縁の眼鏡、どこにでもいる普通のサラリーマン。あるベンチャー企業で人事課長をしているという。
 まじめ一徹で生きてきたのだろう。不慣れな場所でおどおどした様子だったので、こちららから話を促すと「ウチの社長の行動を調べてほしい」と切り出してきた。断る理由も見当たらないので、早速、調査を開始することに。
 出るわ出るわ。週末の行動を2ヶ月間調査しただけで、40代前半の、いかにもやり手の実業家っぽい社長に3人の愛人がいることが分かった。
 1人は20代半ばの赤坂のホステス。残る2人は社内の違う部署のOLだった。1人は20代半ば。30代前半のOLが本命のようで、彼女の自宅マンションに入り浸ることが多かった。
 依頼者に結果を報告すると、最初に事務所を訪れた時とは打って変わって満面笑み。「これでクビを切られずに済む」と漏らした。聞けば、彼は社内でリストラ候補に挙げられているという。
 「社長の弱みを握っておけば、イザというときに役に立つでしょう」
 その後、依頼者がどうしたのかは知らないが、リストラの不安はここまで深刻になっているのだとあらためて実感した。
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